経営相談ワンポイントアドバイス 会社の株の移行は適正な株価を算出し、株を除く相続資産合計を算出し、分割合意を取る。 2021.06.29 経営相談ワンポイントアドバイス ■現状 業種:サービス業、年商:20億円、借入残高:4億円、 連帯保証人:社長62歳・奥様63才、後継者:息子36歳 ※その他に次男、長女 ■相談点 会社の株を後継者に確実に移行したい。 ■状況 ・株式割合 現社長:60%、奥様:10%、長男:10%、次男:5%、長女:5%、その他:10% ・事業承継は3年後の予定 ・現社長の資産は 1) 会社の株 2) 会社の不動産:5,000万円相当 3) マンション:10室1棟、1億円相当 4) 自宅:3,000万円相当 ■アドバイス ・適正な株価を算出する。現在の株価合計2億円(現社長の持分1.2億円) ・会社の株を除く相続資産合計:1.8億円 ・相続人4名(母、長男、次男、長女)で、現社長保有資産計3億円を下記のように 将来に発生する相続に対して分割合意を取る。 1) 母親:マンション1億円相当。会社不動産5,000万円相当 2) 長男:会社株式(現社長の持分60%、1.2億円分。代償分割を活用) 次男に現金で2,000万円を分割支払 長女に現金で5,000万円を分割支払 よって、長男は自分の持分と合せて70%の会社株式を所有 3) 次男:自宅3,000万円相当と現金2,000万円(長男よりの代償金) 4) 長女:現金5,000万円(長男よりの代償金) ・その他の10%の株を金庫株として会社が買い取る。 ・代償分割の現金支払い分7,000万円が必要。資金の手当は5年後の現社長の退職金の 一部と銀行借入によって賄う。退職金の原資は生命保険の解約返戻金。 ・3年後の長男への事業承継時 “経営承継円滑化法”の会社贈与の規定を活用して、 株価を現在価値で固定し贈与税を発生させない工夫をする。 Tweet Share Hatena Pocket RSS feedly Pin it この記事のタイトルとURLをコピーする 経営相談ワンポイントアドバイス 減額交渉は1~2割で交渉し和解書を結ぶ 前の記事 経営相談ワンポイントアドバイス 不動産管理法人設立で節税と相続財産の減額ができる 次の記事
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