経営相談ワンポイントアドバイス 代位弁済は必ずしも悪いということではありません

■質問内容

3年間、借入金を銀行に払っていない。銀行から「代位弁済します」と言われたが、代位弁済とは何ですか?
また、代位弁済されて保証協会へ債務が移ったら、保証協会への支払いはどのように交渉したら良いのですか?

■アドバイス

代位弁済とは、企業が銀行から借入をする時に保証協会の保証付きであった場合、企業が返済不能になった時に保証協会が銀行に対して保証割合分を企業に代わって返済する仕組みです。
企業に代わって銀行に返済した保証協会は、その企業に対して求償権を得て返済を求めることになります。
保証協会による代位弁済が行われた後、企業は保証協会と返済交渉を行います。しかし、保証協会は中小企業を支援する組織なので銀行やサービサーのように取り立てが強硬ではありません。つまり、“現在、いくら返済できるか?”ということで話し合いが行われます。
保証協会へ代位弁済されると、普通は企業の資金繰りは一挙に楽になります。プロパー借入も減額されて、資金繰りは楽になるはずです。

デメリットとして、今後の借入は全ての金融機関から困難になるため、今後は借入なしで経営をすることになります。しかし、当面は資金繰りを回すことが第一優先なので、一概に悪いということではありません。
将来、企業の業績が良くなれば、再び保証協会も保証してくれ、銀行も融資をする可能性は十分あるので、“絶対に代位弁済はダメ!”という考えは当てはまらないと考えるべきです。

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