経営相談ワンポイントアドバイス 月間の資金繰りを見直して資金ショートを防ぐ

■現状

業種:設備工事業、年商:4億円、借入残高:1億3,000万円、連帯保証人:社長46歳、後継者候補:長男19歳、次男17歳

■相談点

受注工事とネットによる集客を行っている。受注工事の粗利率は良いが、ネットによる受注は順調なのだが、利益率が悪く薄利多売になっている。
これにより、利益率が20%から10%に半減してしまい、前期より現状毎月約120万円の赤字を抱えている。
来月には、600万円の資金ショートが資金繰り表で見えておりどうしたら良いか分からない。
社長は、もう事業を辞めたほうが良いのではないかと考えている。

■アドバイス

社長の経営力のなさと経営の仕組みがないのが問題なだけで、2、3年あれば立ち直ることができる。

①最大4,000万円の月間資金繰りを見直して、それぞれの支払いを遅らせることに併
せて、入金を早めてもらうことで資金ショートを防ぐ。

②銀行へ毎月300万円ずつ返済しているが、この返済を一時的に待ってもらう。
・返済を3ヶ月待ってもらい、その間に認定支援機関に経営改善計画書をつくってもら
い、金融機関に提出する。
・経営改善計画書の中身はというと、1年間は返済を待ってもらい、2年目は半分支払い、
3年目から毎月300万円の返済計画とする。
・支払いを止めたことにより、300万円×12ヶ月=3,600万円は手元に残るので資金
ショートは防げる。
③返済を止めている間に、どんぶり勘定だった経営を経営改善計画に基づいた経営を行い、
利益率を元に戻すことで経営を立て直すことができる。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP