経営相談ワンポイントアドバイス 今、資金需要がないのであれば、借入を増やす時期ではない。

■現状

年商5億円のサービス業の社長様からの相談。
普通預金口座だけがある横浜銀行から融資させて欲しいという営業がきている。現在の借入銀行は都銀1行。資金需要はない。

■相談点

1.横浜銀行はどのような特徴の銀行でしょうか?
2.借入銀行を2行に増やし、財務状況が良好なので、横浜銀行に対して「個人保証なし」
「担保なし」を条件に借入しても良いだろうか?

■アドバイス

1.横浜銀行は、総資産、貸付残高共に地銀においては東でナンバーワンの銀行であり、都銀と大差なく一行で何十億規模の融資を行う力がある。今、資金需要がないのであれば、借りるべきではない。必要になったら借りるべきである。
審査については、借入は5,000万円までは緩いが、5,000万円を超えると厳しい審査
となる。
初めての貸付では、与信が良くても悪くても保証協会付きでの融資を求められることが多い。こちらの与信状況が良いということであれば、プロパーの可能性はあるが、最初の融資が5,000万円を超えることはないと思われる。
2.保証人については、「保証人を付けてください!」と言ってくると思われる。初めから“保証人なし”ということはない。もし、今、借入のある都銀が“保証人なし”であれば、保証人なしということも有り得る。
横浜銀行の戦略としては、とりあえず広い畑に種を沢山まいて、その中から取捨選択して良い会社のメインバンクになり、都銀と取引きのある会社については、隙あらば自分のところがメインバンクになって、「都銀からの借入を自分のところで肩代わりして、金利も安くするから!」と言ってくる可能性がある。
年商5、6億円であれば、メインバンクが都銀だとすると売上としては小さい。メインバンクは地銀の方が良いので、今、メインバンクを横浜銀行に切り替えることは“あり”だと思う。横浜銀行は都銀にくらべて面倒見が良い。金利については都銀のほうが安いと思われるが、平均金利よりも金利が高い現状からすると、今は銀行に重要視されていないので、横浜銀行にメインバンクを切り換えたほうが良いと思われるが、先ずは2行にしても良いかもしれない。横浜銀行からは重要視される会社である。
今、資金需要がないのであれば、借入を増やす時期ではない。

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