■質問内容
会社の業績が悪いためか、決算書を出したら、今、借りている借入金の金利を1%上げてくれと銀行から言われたのだが、上げなければいけないのか?
■アドバイス
金利に対する銀行の考え方と経営者の考え方は全く逆!
《経営者の考え方》
会社の経営が苦しい時は、銀行は会社を支援する必要があり金利を下げるべき。
《銀行の考え方》
融資先の経営が危ないと感じたら、貸倒れのリスクが増大するのでリスクに見合うよう金利を高くする。
銀行の企業に対する金利をいくらにするかという判断は、毎期の決算書で行う。一般的には、決算期ごとに金利を変えるのではなく、“債務者区分”ごとに金利を検討する。つまり、業績が良く担保や保証人の保全が図られている場合には、限りなく貸出し金利は低くなり、反対の場合には、限りなく金利は高くなるのである。
《対応》
金利を1%上げてくれと銀行から言われた場合
「それは、無理だ。事業計画書にある通り、今後はこのように業績は改善されて向上していくので、もう少し支援をしてもらいたい。」
というように返答する。
金利というのは、貸し手と借り手の双方の合意が前提なので、一方的に銀行の要求通りにすべきものではない。ただ、現在の経営状態が続くならば、次回借りる時には高い金利を要求されることになると思う。
コメント