経営相談ワンポイントアドバイス 借入金総額と使える利益額とキャッシュフローの3点をテーブルの上に置いて全体計画を作るべきである

■現状

業種:建設業、売上:3億円、社長:66才、従業員:25名
借入金総額残:2億円

■相談点

・月末の資金手当てが付かない。
・銀行への返済手当てが付かない。
・金利の高い街金融から借りようと思っているが如何なものか?

■アドバイス

目前の資金手当てをしても、明日の支払いが続く。借入金総額と使える利益額とキャッシュフローの3点をテーブルの上に置いて全体計画を作るべきである。

■打つべき手順

1. 向こう6ヶ月間のP/Lの収支を予測する。
2. “1”から使える金額を算出する。
3. 銀行への元本返済がなければ資金が回るかを確認する。
4. “3”で回るならば銀行への元本返済にいくら回せるかを計算する。全く余裕がなければ、返済ゼロという計画を作る。
5. 直近に迫った銀行支払いを猶予してもらうために、銀行を訪問して今月は支払えない旨を説明する。
6. 今から2ヶ月以内に借入金返済計画を提出する旨を伝えて、その間は利息のみを支払い、元本は延滞させてもらいたい旨を伝える。
7. 収支が悪化している原因を捜し出して、全社一丸となって改善計画を作る。
8. 銀行の元本返済は待たせても3年間が限度であるので、3年後には約定返済額の50%程度は返済できるように改善を進める。
9. 改善は信頼できる専門のコンサル会社と一緒にやれば、効果の出る確率は高い。

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