経営相談ワンポイントアドバイス 借入金総額と使える利益額とキャッシュフローの3点をテーブルの上に置いて全体計画を作るべきである 2021.08.24 経営相談ワンポイントアドバイス ■現状 業種:建設業、売上:3億円、社長:66才、従業員:25名 借入金総額残:2億円 ■相談点 ・月末の資金手当てが付かない。 ・銀行への返済手当てが付かない。 ・金利の高い街金融から借りようと思っているが如何なものか? ■アドバイス 目前の資金手当てをしても、明日の支払いが続く。借入金総額と使える利益額とキャッシュフローの3点をテーブルの上に置いて全体計画を作るべきである。 ■打つべき手順 1. 向こう6ヶ月間のP/Lの収支を予測する。 2. “1”から使える金額を算出する。 3. 銀行への元本返済がなければ資金が回るかを確認する。 4. “3”で回るならば銀行への元本返済にいくら回せるかを計算する。全く余裕がなければ、返済ゼロという計画を作る。 5. 直近に迫った銀行支払いを猶予してもらうために、銀行を訪問して今月は支払えない旨を説明する。 6. 今から2ヶ月以内に借入金返済計画を提出する旨を伝えて、その間は利息のみを支払い、元本は延滞させてもらいたい旨を伝える。 7. 収支が悪化している原因を捜し出して、全社一丸となって改善計画を作る。 8. 銀行の元本返済は待たせても3年間が限度であるので、3年後には約定返済額の50%程度は返済できるように改善を進める。 9. 改善は信頼できる専門のコンサル会社と一緒にやれば、効果の出る確率は高い。 Tweet Share Hatena Pocket RSS feedly Pin it この記事のタイトルとURLをコピーする 経営相談ワンポイントアドバイス 廃業すると借金の担保として銀行にマンションが取られるので担保を外す 前の記事 経営相談ワンポイントアドバイス 「再生は可能か」を考えるにあたり、1)現状は再生可能な状態なのか、2)将来業況を回復することができるのか、の2点をクリアにすることが大事である。 次の記事
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